はじめに

「好きなことをやれば稼げる」──
自己啓発本等によくある言葉です。
私もその言葉を信じ、始めたらすぐに結果が出ると期待しました。
けれど現実は違い、結果が出ない自分を無能だと責め続け、落ち込んだ。
なぜそこまで思い込んでしまったのか。
当時の心境と、今だからこそ分かる気づきを正直に書きます。
「好きなことをすれば稼げる」を信じていた私の失敗体験
本を読んで「好きなことをすれば稼げる」と書いてあるのを信じました。
だから当然、始めたらすぐに結果が出ると思っていたのです。
しかし、現実は違いました。全く結果は出ず──

結果を出せない自分は無能だ!
さらに、「わたしも稼げた!夫の給料が上がった!」
という口コミを目にして、期待していた分だけ、
結果が出ないことに余計に落ち込んでしまったのです。

好きなことをしてすぐに結果が出るなんて嘘っぱちだ!!
と、こんな感じで騙された気分になり、すっかり気が塞ぎこんでしまいました。

やっぱり、わたしは豊かさを受け取ることができない人間なんだ・・・
そう思い込んでは、さらに自分を追い込んでいったのです。
もしかすると、まだお金に対するマイナスなイメージを持っているのではないか?
そもそも、お金に苦労する星の下に生まれてきたのではないか?
いくらやっても無駄なのではないか??
そんなふうに、底なし沼に沈むように気分が落ちていきました。
年齢というハードルを受け入れたら心が楽になった

そして、何よりも痛かったのは若い頃から努力やスキルを積み重ねてきた人との差でした。
すでに長い時間をかけて努力を続け、実績を積み上げている人たち。
今から同じ道を歩んでも、とても追いつけない──
その現実を突きつけられるたびに、心が苦しくなります。惨めに感じてしまいます。
以前は、それを感じるのも嫌で、給料以上にお金を遣いまくって、現実逃避していました。
そんな頃と比べると、苦しさをそのまま受け止められるようになったのは、私の中での成長なんだと思います。
身体の中にある色んなぐちゃぐちゃしたものが、少し出て行ってスッキリした感覚で、気持ちいい
よくノートに思いを書き出すと考えがまとまりスッキリすると言われますが
私にとってはブログがそれなのかもしれません。
他人と比べるなと言われても、私には到底できませんでした。
特に身近にいる義妹の生活と比べては、イライラしたり落ち込んだりすることが多かったのです。
それに、人は人なので、わたしが納得いくまで他人と比較しようと思ってます。
肝心なことに気づいた、成功の陰
よくよく考えたら、成功の陰には、必ず時間と努力の積み重ねがある。
そこを理解できていなかった私は

知識だけですぐに結果に変えられる!!
このように勘違いしていました。
本を読んで得られるのは知識だけ。
そこから先に必要なのは──
- 行動すること
- 継続すること
- 試行錯誤すること
- 積み上げていくこと
積み上げたモノがお金になる形になるまで、それなりに時間を要するのです。
父との関係が努力やお金の考え方に影響していた

では、なぜこんなにすぐに結果にこだわってしまったのか。
その理由のひとつは、幼少期にありました。
幼い頃から両親は、教えたらすぐにできた弟ばかりを可愛がり、私のことなんてほったらかし。
他人までが弟ばかりを褒める光景を、悔しさと寂しさの中で見ていました。
あまりにもの酷い仕打ちに怒る私に対して、父はこう言いました。

お前はヒステリーだな
この一言で片づけられてしまい、何かあるたびに

お前はヒステリーだから、人から嫌われる、何も成しえない
何かあるたびに

なんでもすぐにできるって思うな!努力してできるようになれ!!
その言葉を浴び続けて、私はすぐに結果を出せない自分は無能なんだ
と思い込むようになっていったのです。
学校生活でも、社会に出ても、結果が出ないとすぐに投げ出してしまう。
転職癖があるのも、その影響だと思います。
こうして振り返ってみると、いかにわたしが父によって傷つけられてきたか。
以前のわたしは向き合うことができずに、逃げていました。
逃げても、心のどこかでチクチク痛む。
その痛みと向き合いたくないから、無駄遣いすることで誤魔化し
お金が出ていったり、努力ができずにいました。
今はようやく向き合うことができ
まだそんな父を憎んでいるけど、少しずつ気分が軽くなりました。
父との関係性がお金や社会に影響すると聞いたことがあるが
その通りじゃないか、と思うようになりました。
自分なりに、小さな成功体験をどんどん積み上げていく。
自分で考えて行動して、失敗したら、しっかり悔しんだり、悲しんだりして、次に繋げることをしていくしかない。
そうすれば、必ず結果はついてくるのではないか??
読者のあなたへ

わたしのように、転職を繰り返したり、今の仕事がつまらないなどで悩んでいる方は、
一度父親との関係性を振り返ってみると
今まで見えなかったものが見えてくるかもしれません。
わたし自身、ようやくそこに気づいたばかりなので、まだ結果は出ていません。
でも、何か変化があったら、またこのブログでお知らせしたいと思っています。



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