状況の説明
家の近くで募集していた小売店に、扶養内パートとして勤務することにしました。
配属先はメンズ衣料の売り場。最初は丁寧に仕事を教えてもらい、先輩パートさんたちも優しく、順調なスタートを切れたように思いました。
📌 当時のわたしの状態
離婚問題の渦中で、精神的にはかなりギリギリの状態。
つい夫婦の悩みを先輩に話してしまい、それが「重たい」「面倒」と受け取られていたようです。
特に長年その売り場にいたベテランのYさんとの関係がうまくいかず、空気は次第にギスギス。
バックヤードでコソコソ話されているような雰囲気や、私にだけ距離を置かれる態度を感じることが増えていきました。
自分の感情や影響
ある日、ストレスが溜まっていた私は、レジカウンターを出るとき無意識に大きな音を立ててしまいました。
その場にいたYさんは驚き、過呼吸寸前に。
他の人が心配する中、私は何も言わずにゴミを掴み、勢いよく捨てに行きました。

たかが音くらいで大袈裟すぎる
そう思い、怒りがおさまらなかったのです。
でも今振り返れば、その怒りの奥には、孤独や悲しさが渦巻いていたのだと思います。
数日後、主任と課長に呼び出され、食品レジへの異動を告げられました。
驚きよりも「やっぱりな」と諦めの気持ちの方が強く、同時に少しホッとしたのを覚えています。
異動と意外な再会
異動後、Yさんの態度は少しだけ柔らぎ、売り場も落ち着きを取り戻しました。
その頃、私は生活の不安から介護資格の取得を目指し、受講を始めました。
すると、そこにいたのがYさん。
お互いに固まりましたが、なぜか笑いが込み上げました。

ええええ!?
「まさか、あなたも受けるなんて!」
講座中に嫌なことを言われる場面もありましたが、私は必要最低限だけ応じ、深く反応しないようにしました。
その対応を続けるうちに、Yさんも次第に何も言わなくなり、最後は穏やかな空気で講座を終えることができました。
和解の瞬間
その後、私は小売店を辞め、介護職に転職。離婚も成立し、新しい生活をスタートさせました。
ある日、カウンセリング帰りにふと立ち寄った小売店で、Yさんと再会。

お久しぶりです!
Yさんは私の手を両手で包み込むように握ってくれました。
お互いに近況を少し話し、笑顔で別れたその瞬間──

ちゃんと和解できたんだな
と心から思いました。
今、同じことで悩んでいる人へ
職場の人間関係は、本当にしんどいものです。
特に、相手が年上や古株だと、理不尽でも言い返せず、自分だけが我慢する構図になりがち。
でも、無理に仲良くする必要はありません。
好かれようと頑張りすぎなくてもいい。

だからこそ、必要最低限だけ応じ、深く反応しない──
それを続けていくうちに、相手もつまらなくなり、やがて去っていきます。
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