【失業体験記】“好きなことで稼げる”を信じた私がたどり着いた答え

失業からの再出発

はじめに

「好きなことをやれば稼げる」──
自己啓発本によくある言葉です。
私もその言葉を信じ、始めたらすぐに結果が出ると期待しました。

けれど現実は違い、結果が出ない自分を「無能だ」と責め続ける日々。
なぜそこまで思い込んでしまったのか。
当時の心境と、今だからこそ分かる気づきを正直に書きます。


すぐに結果が出ると思い込んでいた

本を読んで「好きなことをすれば稼げる」と書いてあるのを信じました。
だから当然、始めたらすぐに結果が出ると思っていたのです。

しかし、現実は違いました。結果は出ず、私はこう思い込んでいました。

わたし
わたし

結果を出せない自分は無能だ!


努力嫌いという言い訳

当時の私は
「努力が嫌いだから、すぐに稼げる言葉に飛びついたんだ」と
自分に言い訳していました。

でも本当は違いました。
ただただお金が欲しくて、どうしようもなかったのです。

今なら分かります。
あの頃の私は「努力する=無能」という思い込みを抱えていました。
弟のようにすぐできる人こそ優秀で、努力しなければできない私は劣っている──
そう信じ込んでいたのです。

そして振り返ると、「お金が欲しい」というのも本心ではなかったかもしれません。

📌 本当に欲しかったモノ

お金そのものではなく、支払いに追われない安心や、認められることによる心の安定でした。


支払いという現実

背景には、毎月の「支払い」という動かせない現実がありました。
家賃や光熱費、クレジットカードの引き落とし。支払いの期日だけは待ってくれません。

だからこそ冷静さを失い、「今すぐお金が欲しい」という一点にすがってしまったのです。


子ども時代に刻まれた思い込み

思えば子どもの頃から、弟は何を教えてもすぐにでき、両親の注目はいつも弟に向いていました。

感情を出すと、父からはこう言われました。

父

お前は、すぐにそうやってヒステリーを起こす

努力しても報われない、気持ちを出しても認めてもらえない──
そんな思い込みが心に深く刻まれました。

両親にとって、すぐに結果を出す弟は「自己肯定感を高めてくれる存在」。
一方で、コツコツ型の私は評価されることが少なく、認められないままでした。

だから自己啓発本の「すぐに結果が出る」という言葉を見たとき
無意識に両親を重ねてしまったのです。

わたし
わたし

やっぱり早く結果を出さなきゃダメなんだ


周囲の言葉に追い込まれて

さらに、周囲から繰り返し聞こえてくる「楽に稼げる」「誰でもできる」という宣伝や口コミ。
何度も耳にするうちに、私はこう期待してしまいました。

わたし
わたし

私にもできるのかもしれない

けれど、私を苦しめていたのは──
心の中にいつもあった 3つの辛い思い でした。

  1. 毎月の支払いに追われる現実
  2. 子ども時代に植えつけられた「努力しても報われない」という思い込み
  3. 若い頃から積み重ねてきた人との差を突きつけられること

この3つが重なって、私はどんどん自分を追い詰めていったのです。


年齢というハードル

私にとって最も痛いのは「若い頃から積み重ねてきた人との差」でした。

すでに長い時間をかけて努力を続け、実績を積み上げている人たち。
今から同じ道を歩んでも、とても追いつけない──そう突きつけられるたび、胸が締めつけられました。

「他人と比べるな」と言われても、以前の私にはそれができませんでした。
義妹の生活と自分を比べては、イライラしたり落ち込んだりすることも多かったのです。

📌 最近のわたし

けれど最近は少しずつ、比べなくなった自分にも気づけるようになりました。
たとえば、あれだけ恨んでいた義妹のことも、今は違います。
以前なら義妹の言葉に心をかき乱されていましたが
今は「それは私には関係のない話」と思えるようになったのです。
比べて苦しんだり、人の言葉に振り回されたりすることが
少しずつ減ってきているのだと思います。

本には抜けている大事なこと

私が読んだ本には、著者自身の「22キロのダイエット成功体験」がサラッと紹介されていました。
その体験を書いたブログに読者から相談が集まり、今の活動につながったそうです。

世の中には、こうした「成功体験から広がっていくストーリー」を伝える本もあります。
けれど当時の私は、その裏にある地道な積み重ねの部分をすっかり見落としてしまっていました。
「やっぱり結果が出ないとダメなんだ」と思い込み、さらに自分を追い詰めていたのです。

今、振り返ってみると、👇こんな風👇に思うようになりました。

📌 あの本が伝えたかったこと

「小さな成功体験を積み重ねることの大切さ」
「失敗をどう糧にするか」という部分だったのだと思います。

成功談の陰には、必ず時間と努力の積み重ねがある。
そこを理解できていなかった私は

わたし
わたし

知識だけですぐに結果に変えられる!!

このように勘違いしていました。

本を読んで得られるのは知識だけ。そこから先に必要なのは──

  • 行動すること
  • 継続すること
  • 試行錯誤すること
  • 積み上げていくこと

そして、その積み重ねが「お金になる形」になるまでには、必ずタイムラグがあります。


今だから言えること

当時の私は「すぐに稼げない=自分は無能」と決めつけていました。
けれど今は、「すぐに結果は出なくて当たり前」と思えるようになりました。

もちろん、胸の締めつけは今もあります。
でも「すぐに結果が出なくて当たり前」と分かったことで、少しだけ気持ちは楽になったのです。

小さなことでも成功談はとても大切です。
そして失敗であっても、それをどう糧にして次につなげるかが大事だと、今は思えるようになりました。


まとめ

  • 「好きなことで稼げる」という言葉を信じて、自分を責め続けた日々があった
  • 本には「成功談」が書かれていたけれど、私はその裏にあるプロセスを見落としていた
  • 以前は義妹の生活と比べてイライラ・落ち込んでいたが、今は「関係ない」と思えるようになった
  • 今は「すぐに結果が出なくて当たり前」と思えるようになり、気持ちが楽になった
わたしアイコン
失敗や遠回りは、決して無駄ではありません。
小さな成功や、失敗から得た学びを積み重ねていくこと。
それこそが、本当に「好きなことで生きていく」ために必要なプロセスなのだと思います。

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